納骨方法   

岡山型 和型墓石の納骨

岡山和型墓石は基本、家紋が彫り込んである水鉢と言う部分が外れます。
水鉢の種類は2種類あって、古くからある「掛け水鉢」、新しい型だと下台の上に置いてあるのが「置き水鉢」、墓石の大きさに寄って水鉢の大きさ重さが違います。9寸標準で約30キロ前後ぐらいと思ってください。
 

↑供物、水皿一体になっているのが 掛け水鉢      ↑置き水鉢

○用意する物
敷物、当てにする物 バスタオル タオル、ダンボールなど代用して下さい
要は外した水鉢、経机を泥が着く様な所には直接置かないで下さい。

○清掃道具、ブラシ 雑巾 水 バケツ
石を触る時は素手での作業 滑り易いので素手で作業します。
服が汚れる場合も御座います。前もって清掃・乾燥していた方が良いです。

1.前物を移動
墓石の前にある、経机、香炉等の前物を少し離れた所へ移動させます。重い物は左右から二人でゆっくり持ち上げ移動してください。
 
写真では軽そうに持ち上げてますが重いです。        経机の中の香炉は外せます。
2.水鉢を移動  水皿に水が溜まっていたら取り除いて下さい

前板の上に乗り、水鉢を手前に少し傾けます。
傾けた状態を片膝で支持

水鉢の底、両側隙間へ手を掛け持ち上げます


しっかり腰を据え、腹で受ける感じで引き上げる。
これは軽量加工してある水鉢でした。

敷物の上へ静かに置く。 古い墓石は泥やコケを雑巾・ブラシで清掃。
水鉢の裏・底も良く清掃して下さい。
古墓の水鉢を外した状態です。
泥やコケが溜まってますので必ず台回りを清掃。
新墓以外は開けて掃除して乾燥しててもよいです。
服の汚れが気になる方はでバスタオルなど敷物があれば墓へ敷きます。
寝そべる様な格好で納骨する場合もあります。

3.納骨 お寺様指示があれば清めの札等入れて下さい。
骨壺のまま入れるか、さらし袋へ入れ替えるか事前にご相談下さい。
納骨する人は基本的に施主様が納骨、次に血が濃い順、孫
※重要・よく見て下さい。
骨壺の持ち方です。
蓋を取り、壺のフチをお茶碗を持つ様にしっかり、親指をかけ握ります。
   
この状態で片手で差し入れ納骨します。後から骨壺の蓋をします。
深い納骨所の場合は頭を入れる位して安置します。位置は右奥が上座。
または夫婦並びで入れて行く。また壺の葢の裏へ戒名・俗名書いて置けばよくわかります。最後に水鉢を置く辺りを清掃。


4.閉め方

前板の上に乗りゆっくり静かに位置を見ながら置く。
少し手前で隙間が空いても構いません。

隙間が空いたら水鉢を押し込みます。
泥やコケを挟まない様、清掃が重要です。
後は経机・香炉を置いて完了です。

敷物は無料で貸出しています。法要終わりましたら後日ご返却ください。
不要なゴミなどもお持ち帰りいたします。係りの職人へお渡しください。


●掛け水鉢

前にゆっくり少し傾け、水鉢を膝で支持しつつ赤丸の部分に手を掛けます。
しっかり両側を掴み、引き上げて下さい。腰に力を入れてグッと腹に寄せる感じ。ゆっくり敷物の上に静かに置いて下さい。
締める時は逆手順でゆっくり作業して下さい。
苔、泥など隙間に入らない様に必ず清掃して置いて下さい。


●2重台 (岡山型) 置き水鉢

二重台は単純に前にゆっくり前転させても構いません。
石と石が当る場所へは破損防止の当ての敷物を十分して下さい。

前へ倒す。   更に回転、もう一回転し倒してしまっても良いです。


8寸2重台で6寸瓶2つは入ります。
泥や苔を挟まない様に清掃はして下さい。
ゆっくり回転させ戻す。
敷物を挟まない様に

隙間が空いたら押し込みます。
自重摩擦ありますので下の方を押し込みます。最後に香炉を戻す。


●洋墓

このタイプは経机下の前板が納骨口になっています。

洋墓は前板から入れる、扉付、経机が葢になっている。
大掛かりな物で拝石が開く物もあります。色々あります。
観察すればどこかが開く様にはなっています。


※石を持ち上げようとする場合は
腕だけで持ち上げようとしないで腰を入れ体全体で持ち上げる。
喪服、スーツなど着ていると汚れます。多少の汚れは覚悟して下さい。
力の入っていない中腰は怪我や破損につながる恐れがあります。